ジャパンカップオープンレースが宇都宮森林公園特設コースで開催され、米谷隆志(LEOMOベルマーレ)が独走勝利。女子はマッチスプリントの末に石上夢乃(横浜創学館高校)が制しました。



男子オープン:古賀志林道で抜け出した米谷隆志が勝利 LEOMOは大会3連覇

鹿屋体育大学勢を先頭に男子オープンレースがスタート鹿屋体育大学勢を先頭に男子オープンレースがスタート photo:Makoto.AYANO
ジャパンカップ2日目、宇都宮森林公園の特設コースでは名物種目オープンレースが開催されました。毎年JCBFのJプロツアーやエリート選手、大学生、エリートホビーレーサーらが集うハイレベルの戦いが繰り広げられており、今年は男子オープンに166名、女子オープンに20名の選手たちがエントリー。

元全日本王者の鈴木真理(TRUTH BIKE)やインカレ王者の野本空(明治大学)が出走した男子レースは、1周目から昨年大会でチームメイトの優勝を支えた米谷隆志(LEOMOベルマーレ)や、重満丈(鹿屋体育大学)、馬場慎也(南大隅高校)という3名が抜け出す展開となりました。

宇都宮森林公園周回コースを7周、合計72.1kmで行われた男子レースが動いたのは2周目。もともと逃げていた米谷に前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と富尾大地(鹿屋体育大学)が加わり、遅れて佐野千尋(イナーメ信濃山形)が合流して4名が先行する形に。

逃げグループを牽引する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)逃げグループを牽引する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto.AYANO佐野千尋(イナーメ信濃山形)が合流し4名となった逃げグループ佐野千尋(イナーメ信濃山形)が合流し4名となった逃げグループ photo:Makoto.AYANO


メイン集団先頭では津田悠義(EQADS)が追走を試みるメイン集団先頭では津田悠義(EQADS)が追走を試みる photo:Makoto.AYANOメイン集団は追走と吸収を繰り返しペースを上げられなかったメイン集団は追走と吸収を繰り返しペースを上げられなかった photo:Satoru Kato


積極的にメイン集団を牽引するチームは現れず、4周目には逃げとメイン集団の差は1分半まで開きました。メイン集団先頭では津田悠義(EQADS)や高木三千成(東京ヴェントス)がペースアップを図りましたが、上手く協調体制を築きあげた先頭グループとの差は埋まることはありませんでした。最終周回突入時のタイム差は2分まで開いたためメイン集団は5位争いに切り替わりました。

最終周回に突入した逃げ集団では、「いくならここしかないと思っていた」という米谷が古賀志林道でアタック。一気に逃げグループが崩壊し、唯一追従した前田も登坂中腹で力尽きてしまいます。20秒差でダウンヒルへ突入した米谷はそのまま後続3名を引き離して独走フィニッシュ。LEOMOベルマーレとしては才田直人、横塚浩平に続く大会3連勝を果たしました。

唯一追従した前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)を古賀志中腹で引き離す米谷隆志(LEOMOベルマーレ)唯一追従した前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)を古賀志中腹で引き離す米谷隆志(LEOMOベルマーレ) photo:Satoru Kato
独走でフィニッシュにたどり着いた米谷隆志(LEOMOベルマーレ)独走でフィニッシュにたどり着いた米谷隆志(LEOMOベルマーレ) photo:Satoru Kato
「チームとして3連覇を狙っていたのでプレッシャーはありましたが、上手く調整できていたことが大きいですね。本当は中盤以降からアタックしようと考えていたもののメンバーが強かったし、個人的にも余裕があったので、もし捕まった場合でもまだいけると自信があり思い切って逃げました。抜け出した後の下りはテクニックのある前田さんが追いついてくるかもと思いましたが20秒差があったのでこれはいける、と。」と振り返る米谷。9月のJプロツアー秋吉台カルストロードでも積極的な展開を作って3位表彰台に入るなど好調ぶりを結果に結びつけました。

後続のスプリントでは富尾が先着。以降は前田、佐野と続きました。

チームの連続勝利記録を3に伸ばした米谷隆志(LEOMOベルマーレ)チームの連続勝利記録を3に伸ばした米谷隆志(LEOMOベルマーレ) photo:Satoru Kato
男子オープン結果
1位 米谷隆志(LEOMOベルマーレ)      1h54’09”
2位 富尾大地(鹿屋体育大学)          +47”
3位 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
4位 佐野千尋(イナーメ信濃山形)        +49”
5位 才田直人(LEOMOベルマーレ)        +2’34”
6位 重満丈(鹿屋体育大学)           +2’41”
7位 宇佐美楓基(横浜創学館高校)
8位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
9位 野本空(明治大学)
10位 福田圭晃(横浜高校)




女子オープン:マッチスプリントで西を下した石上夢乃が初優勝

20名がエントリーした女子オープンレース20名がエントリーした女子オープンレース photo:Makoto.AYANO
男子トッププロ選手が走る本戦と同じ10.3kmコースを使った女子オープンレースの周回数は3周回。序盤から昨年2位の大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)や元全日本王者の西加南子(LUMINARIA)らがペースを作り、登りで人数が絞られていく展開で進みます。

最終周の古賀志林道では勝負が掛かり大堀が抜け出したものの、続くダウンヒル区間で落車に見舞われてしまいます。追走していた西が先頭に立ちましたが、残り1kmを切ってから女子ジュニア王者の石上夢乃(神奈川県)が合流に成功。後続を引き離しつつフィニッシュまでの距離を2人で減らしていく。

淡々と古賀志林道でペースを作る大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)淡々と古賀志林道でペースを作る大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING) photo:Satoru Kato独走する西加南子(LUMINARIA)に石上夢乃(神奈川県)が迫る独走する西加南子(LUMINARIA)に石上夢乃(神奈川県)が迫る photo:Satoru Kato

オープンレース女子、西加南子(LUMINARIA)とのスプリントを制した石上夢乃(横浜創学館高)オープンレース女子、西加南子(LUMINARIA)とのスプリントを制した石上夢乃(横浜創学館高) photo: Yuichiro Hosoda
そして持ち込まれたマッチスプリントでは、スプリント力に勝る石上が先着。全日本選手権を制し波に乗る18歳がここ宇都宮でも勝ち星を挙げました。「登りがキツくてその度に千切れて下りと平地で追いつく展開でした。最後は西さんが逃げていましたが、今までアジア選手権や全日本個人TTで勝利していたので(追いつくのに)確信はありました。最後のスプリントも(良い成績が出せた)国体でつけた自信を持って臨みました」と石上は語ります。3位には大岩朋子(ブラウブリッツェン)でした。

女子オープン結果
1位 石上夢乃(神奈川県)        58’33”
2位 西加南子(LUMINARIA)
3位 大岩朋子(ブラウブリッツェン)    +25”
4位 伊藤杏菜(Live GARDEN Bici Stelle)   +29”
5位 成海綾香(南大隅高校自転車競技部)   +30”
6位 中川由理(川越工業高校)       +1’10”
7位 廣瀬博子(Pedalist)         +1’13”
8位 盛永母映(F(t)麒麟山Racing)     +1’24”
9位 谷江史帆(バルバクラブフクイ)     +1’27”
10位 島橋由美子(バルバレーシングクラブ) +1’27”



チャレンジレース

チャレンジレース1組優勝の丹野沙音志チャレンジレース1組優勝の丹野沙音志 photo: Yuichiro Hosoda
チャレンジレース2組優勝の村山悠平チャレンジレース2組優勝の村山悠平 photo: Yuichiro Hosoda
チャレンジ1組結果
1位 丹野沙音志(グランペールサイクリングチームです。) 34’36”
2位 白鳥興寛(ARCCレーシングチーム)          +16”
3位 青砥竜大                       +18”

チャレンジ第2組
1位 村山悠平(AVENTURA AIKO VICTORIA RACING) 33’39”
2位 中村優太(作新学院大自転車競技部)
3位 梅津亮(メイドさん学科自転車部)        +05”


text : So.Isobe
photo : Satoru Kato、Makoto AYANO、Yuichiro Hosoda