宇都宮市の中心部を貫く宇都宮市大通りを走る土曜日のジャパンカップクリテリウム。
「クリテリウム」とは、長距離で争われることが多いロードレースに対し、市街地や公園などに設定された短い距離の周回コースを走るレースです。コース1周の距離は1~5km程度と短く、コーナーの多いコースを決められた周回数走るため、観客たちは目の前を猛スピードで走る選手たちの姿を何度も観ることができます。
目抜き通りを使用し都市の中心部で繰り広げられるジャパンカップクリテリウムは、国内初のトッププロ選手による市街地レースとして2010年に誕生しました。毎年ロードレースファンのみならず、多くの市民や観光客で幾重もの人垣が出来ている光景は、まさに「自転車のまち宇都宮」を象徴する圧巻の光景です。
クリテリウムで選手たちに求められるのはスピードと自転車を操るテクニック。数十人の選手がわずか数十センチの間隔でひしめき合いながら大集団で走る様はとてもスリリングです。
このレースの勝負を決めるのは数人のグループによる逃げか、大集団でのゴールスプリント。風圧を受けながら逃げるのは体力の消耗を伴い不利ですが、瞬発力に秀でた選手達に有利なゴールスプリントに持ち込ませまいとする選手達がレースを活性化させます。その逃げを捉え、大集団でのゴール勝負になれば、スプリンターたちが火花を散らすゴールスプリント合戦を披露することになることでしょう。