ジャパンカップまで2週間。そんな10月最初の土曜日(7日)にプレイベントとして初開催となるジャパンカップ・ユースロードレースが行われた。悪天候の予報で開催が危ぶまれたものの、朝まで降り続いた雨はイベント開催時間にはピタリと止み、レーススタートには路面もドライになるなど幸運に恵まれた。
中学1〜3年生の"ユース"と小学4〜6年生の"キッズ"という2カテゴリーで行われたこのレース。各クラス上位3名はジャパンカップクリテリウムでのパレードランに参加できる権利を与えられる。
キッズレース出場選手の約半数という人数を占め、ひときわ目立つ集団は黄色いジャージに身を包むジュニア育成システム Up B-ling Systemブリッツェンステラでトレーニングを積む子供達だ。練習の成果を披露する場であり、初めての大舞台に緊張しているかと思いきや和やかなリラックスムードだ。
一方、ユースレースに出る選手たちはやや緊張気味。そんなムードを柔らかくするようにMCを務める広瀬佳正さん(宇都宮ブリッツェンGM)が何人かの選手にコメントを求め、雰囲気を整える。
レース前にはブリッツェンステラのコーチを務める鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)から挨拶があり「最後まで一生懸命やること、一生懸命やらないと何も得るものはない。今は勝つことではなく一生懸命頑張ることが将来生きてきます。」と子どもたちに激励の言葉を投げかけた。
ユースロードレースのコースは、森林公園駐車場を出発し、田野町交差点近くのJAで折り返しスタート地点に戻ってくるレイアウト。往路はパレード走行、折り返し地点でリアルスタートし復路の2.8kmが計測区間となる。
実はこのコース、ブラウブリッツェンのトライアウトに使われる区間でもある。トライアウトの合格タイムは5分30秒と言われているが、ユース、キッズたちは何分でゴールに飛び込んでくるのだろうか?歴史に残る初代チャンピオンの座を掛けたレースの幕が切って落とされる。
まずはユースカテゴリーからレースが行われる。メイン会場でレースを待つ観衆には、MCを務めるAZUSAさんが、先導車に乗る広瀬GMから携帯電話で伝えられる情報をもとに戦況を伝えてくれる。
ユースの集団は残り1.5km地点にある2つ目の登りまでに4名に絞られる。リアルスタートから1.3km地点で2分半も経過しておらず、レースは非常に速いスピードで進行。フィニッシュ地点にトップで現れたのは西本健三郎(Piacere YAMA Racing)。2位と2秒以上の差をつけ独走で勝利を挙げた。タイムは4分44秒52。4位の選手までが5分切りというハイスピード展開となった。
続いて行われたキッズロードレースは、出場選手22名中半数以上の13名がブリッツェンステラ所属ということもあり、単騎参加の選手のアウェイ感がひしひしと伝わってくる。しかし、どの選手も心に強いものを持っており、広瀬GMのインタビューにも自分の目標をはっきり伝えて頼もしい。
レースは1.5kmまで牽制気味に進んだが、2つ目の登りで秋元碧(AKM)がアタック。6名が反応し7名の小集団となったが、アタックを仕掛けた秋元が牽引し続けるという好走を見せる。集団のままフィニッシュする混戦を制したのは長島慧明(ブリッツェンステラ)だった。
小学生、中学生が一生懸命の勝負に挑み、ジャパンカップ同様見ごたえのある熱い展開となったユースロードレース。サイクルスポーツマネジメントの柿沼章社長は次のように語ってくれた。
「今回のユース、キッズロードレースが始まったことで自転車ロードレース界が全く手をつけられなかったことにジャパンカップが力を入れる形になったと思う。競技の将来を担っていく子供たちへ間口を広げ、ホープフルも含めチャレンジ、オープン、キックバイクと全ての世代がジャパンカップに参加できることになった。観るレースに加え、参加もできる面白さを知ってもらい、日本で最高の自転車の祭典を楽しんでもらいたい」。
ユースロードレース・リザルト
ユースカテゴリー
1位 西本健三郎(Piacere YAMA Racing) 04:44.520
2位 茂呂佳名人(スミタ・エイダイ・パールイズミ) 04:47.370
3位 大橋琉生(宇都宮村上塾) 04:47.820
4位 松村成 04:50.980
5位 徳重純哉 05:34.740
6位 小関暖土(宇都宮村上塾) 05:35.430
7位 山澤蒼太(宇都宮村上塾) 05:35.670
8位 橋本凛太郎(宇都宮村上塾) 05:43.900
9位 増渕日菜(宇都宮村上塾) 05:54.320
10位 久松大泰 05:54.490
11位 篠﨑翔太 06:16.220
キッズカテゴリー
1位 長島慧明(ブリッツェンステラ) 06:02.360
2位 水上央渉(ブリッツェンステラ) 06:03.490
3位 新沼杏菜(パインヒルズ) 06:03.810
4位 鈴木悠介(ブリッツェンステラ) 06:04.100
5位 廣木峻平(ブリッツェンステラ) 06:04.390
6位 村井佑圭(ブリッツェンステラ) 06:04.890
7位 秋元碧(AKM) 06:05.230
8位 柴田渓佑(ブリッツェンステラ) 06:34.660
9位 佐々木啄人(ベルエキップしびれ隊) 06:35.800
10位 柏崎蒼虎(ブリッツェンステラ) 06:39.520
photo&report:Yoshiyuki.Ugajin
中学1〜3年生の"ユース"と小学4〜6年生の"キッズ"という2カテゴリーで行われたこのレース。各クラス上位3名はジャパンカップクリテリウムでのパレードランに参加できる権利を与えられる。
キッズレース出場選手の約半数という人数を占め、ひときわ目立つ集団は黄色いジャージに身を包むジュニア育成システム Up B-ling Systemブリッツェンステラでトレーニングを積む子供達だ。練習の成果を披露する場であり、初めての大舞台に緊張しているかと思いきや和やかなリラックスムードだ。
一方、ユースレースに出る選手たちはやや緊張気味。そんなムードを柔らかくするようにMCを務める広瀬佳正さん(宇都宮ブリッツェンGM)が何人かの選手にコメントを求め、雰囲気を整える。
レース前にはブリッツェンステラのコーチを務める鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)から挨拶があり「最後まで一生懸命やること、一生懸命やらないと何も得るものはない。今は勝つことではなく一生懸命頑張ることが将来生きてきます。」と子どもたちに激励の言葉を投げかけた。
ユースロードレースのコースは、森林公園駐車場を出発し、田野町交差点近くのJAで折り返しスタート地点に戻ってくるレイアウト。往路はパレード走行、折り返し地点でリアルスタートし復路の2.8kmが計測区間となる。
実はこのコース、ブラウブリッツェンのトライアウトに使われる区間でもある。トライアウトの合格タイムは5分30秒と言われているが、ユース、キッズたちは何分でゴールに飛び込んでくるのだろうか?歴史に残る初代チャンピオンの座を掛けたレースの幕が切って落とされる。
まずはユースカテゴリーからレースが行われる。メイン会場でレースを待つ観衆には、MCを務めるAZUSAさんが、先導車に乗る広瀬GMから携帯電話で伝えられる情報をもとに戦況を伝えてくれる。
ユースの集団は残り1.5km地点にある2つ目の登りまでに4名に絞られる。リアルスタートから1.3km地点で2分半も経過しておらず、レースは非常に速いスピードで進行。フィニッシュ地点にトップで現れたのは西本健三郎(Piacere YAMA Racing)。2位と2秒以上の差をつけ独走で勝利を挙げた。タイムは4分44秒52。4位の選手までが5分切りというハイスピード展開となった。
続いて行われたキッズロードレースは、出場選手22名中半数以上の13名がブリッツェンステラ所属ということもあり、単騎参加の選手のアウェイ感がひしひしと伝わってくる。しかし、どの選手も心に強いものを持っており、広瀬GMのインタビューにも自分の目標をはっきり伝えて頼もしい。
レースは1.5kmまで牽制気味に進んだが、2つ目の登りで秋元碧(AKM)がアタック。6名が反応し7名の小集団となったが、アタックを仕掛けた秋元が牽引し続けるという好走を見せる。集団のままフィニッシュする混戦を制したのは長島慧明(ブリッツェンステラ)だった。
小学生、中学生が一生懸命の勝負に挑み、ジャパンカップ同様見ごたえのある熱い展開となったユースロードレース。サイクルスポーツマネジメントの柿沼章社長は次のように語ってくれた。
「今回のユース、キッズロードレースが始まったことで自転車ロードレース界が全く手をつけられなかったことにジャパンカップが力を入れる形になったと思う。競技の将来を担っていく子供たちへ間口を広げ、ホープフルも含めチャレンジ、オープン、キックバイクと全ての世代がジャパンカップに参加できることになった。観るレースに加え、参加もできる面白さを知ってもらい、日本で最高の自転車の祭典を楽しんでもらいたい」。
ユースロードレース・リザルト
ユースカテゴリー
1位 西本健三郎(Piacere YAMA Racing) 04:44.520
2位 茂呂佳名人(スミタ・エイダイ・パールイズミ) 04:47.370
3位 大橋琉生(宇都宮村上塾) 04:47.820
4位 松村成 04:50.980
5位 徳重純哉 05:34.740
6位 小関暖土(宇都宮村上塾) 05:35.430
7位 山澤蒼太(宇都宮村上塾) 05:35.670
8位 橋本凛太郎(宇都宮村上塾) 05:43.900
9位 増渕日菜(宇都宮村上塾) 05:54.320
10位 久松大泰 05:54.490
11位 篠﨑翔太 06:16.220
キッズカテゴリー
1位 長島慧明(ブリッツェンステラ) 06:02.360
2位 水上央渉(ブリッツェンステラ) 06:03.490
3位 新沼杏菜(パインヒルズ) 06:03.810
4位 鈴木悠介(ブリッツェンステラ) 06:04.100
5位 廣木峻平(ブリッツェンステラ) 06:04.390
6位 村井佑圭(ブリッツェンステラ) 06:04.890
7位 秋元碧(AKM) 06:05.230
8位 柴田渓佑(ブリッツェンステラ) 06:34.660
9位 佐々木啄人(ベルエキップしびれ隊) 06:35.800
10位 柏崎蒼虎(ブリッツェンステラ) 06:39.520
photo&report:Yoshiyuki.Ugajin