古賀志林道を舞台にしたジャパンカップの第1プログラムはオープニング・フリーラン。憧れのプロ選手と一般サイクリストが一緒に走れる交流ライドだ。台風の影響が心配される雨のなか、楽しげな笑顔が弾けた。
昨夜のチームプレゼンテーションで幕が開けたジャパンカップサイクルロードレース。朝9時に森林公園をスタートするのが毎年恒例のオープニング・フリーランだ。上空は厚い雲に覆われ、天気予報はこの時間帯にかなりの大雨が降ると伝えていた。
ワールドツアー選手を従えて飛び出すキッズ達 photo:Satoru Kato
幸いなのは気温がそれほど冷え込まないこと。そして荒れるとの予報に反して雨の降りは少なく、予想に反して軽い雨のなか9時のスタートを迎えた。
オープニング・フリーランでは、ジャパンカップサイクルロードレースの森林公園周回コース1周(10.3km)する。ところで今年のフリーランはスタート時の集まりが少々悪かった。スタートまで10分を切っても、トレック・セガフレード、BMCレーシング・チーム、キャノンデール・ドラパック、チーム・ロットNL・ユンボの4つのワールドツアーチーム、NIPPO・ヴィーニファンティーニ、アタッキ・チーム・グスト、チーム ノボ ノルディスクらのプロコンチネンタルコンチームの姿がスタートに見当たらなかった。
キャノンデールの全身コスプレ+バイクで来た人には喜んでサインを! photo:Yoshiyuki.Ugajin
チーム ノボ ノルディスクの選手たちも来場者を快く迎え入れてくれる photo:Yoshiyuki.Ugajin
アルベルト・コンタドールも森林公園に登場。快くサインに応じてくれる photo:Yoshiyuki.Ugajin
トレックブースではコンタドールファンがお手製バナーでお出迎え。実際に今年のツール・ド・フランスにも持参した方でした photo:Yoshiyuki.Ugajin
ブースでくつろいでいる選手たちとの距離も近い photo:Yoshiyuki.Ugajin
ピカチュウの着ぐるみで手にはアンディ・リース氏のお面。BMCレーシングの選手たちも逆らえない... photo:Makoto.AYANO
天を指差すワレン・バルギルのポーズで決めるサンウェブのコスプレ6人衆。2人のバイクはピンクのジロ優勝記念車 photo:Makoto.AYANO
しかしホームストレート脇のブース展示エリアを訪ねると、実は居るわ居るわ...。チームのスポンサーをするメーカーテントに、選手たちは留まっていた。雨宿りしつつも、ブースでサイン会をしたり、ファンと一緒に撮る記念撮影のサービスに追われていたようだ。
5分前になってぞくぞくと選手たちがスタートに向い、並んだ。トレック・セガフレードの選手の中にはアルベルト・コンタドールは居ない。が、トレックブースを訪れればサインにせっせと応じるコンタドールの姿。欧州のレースでも常にそばに居るハシントさんが付き人となって傘を差している。
選手と一緒のツーorスリーショットなど記念写真を撮るのがフリーランの魅力 photo:Makoto.AYANO
「サインください」と頼めば選手たちも喜んで応じてくれる photo:Makoto.AYANO
ピカチュウと「Hotto Motto」の卵天とじ丼が好きなネイサン・ハース(ディメンションデータ) photo:Satoru Kato
日本では中々合うことのできないワールドツアーの選手との記念撮影は一生の思い出となるだろう photo:Satoru Kato
雨のなか並ぶ。スタート前におどけるミヒャエル・シャー(BMCレーシング) photo:Makoto.AYANO
バイクもジャージも本格的に揃ってる。「コスプレライドで楽しんでます!」 photo:Makoto.AYANO
フリーランのほうはスタートしていった。走りはしないがファンサービスに一生懸命のコンタドール。日本のファンの歓迎ぶりが嬉しいと昨日話していたことに応えるようにせっせとサインをこなす。その姿をまじまじと見つめて「コンタドールって顔小さっ」と本音の感想を漏らすファンも(そのとおり、コンタドールは驚くほど小顔である)。
古賀志林道の登りでは運が良ければ選手たちにプッシュしてもらえる。そして今回元気が良かったのは昨年も走ったというキッズ2人。ふたりとも昨年も走っていたが、今年は先頭グループで帰ってきて、プロ選手たちとゴールスプリント! クーン・デコルト(トレック・セガフレード)やブラム・ヴェルテン(BMCレーシング・チーム)はキッズライダーと競り合いながらもゴール前では負け、花を持たせてくれるのが嬉しい。
リラックスした様子で古賀志林道をあがってきたBMCレーシングの面々 photo:Satoru Kato
フアン・ホセ・ロバトはウィリーで山頂に photo:Satoru Kato
ダヴィデ・ヴィッレッラはガッツポーズの予行演習? photo:Satoru Kato
プロ選手に囲まれて走ることは非常に貴重な機会だ photo:Satoru Kato
キッズたちも一生懸命に古賀志林道を登りきる photo:Satoru Kato
雨は幸い小雨のまま1周のフリーランを終えた。田野町交差点から直接ホテルに帰ってしまうチームも中にはいるものの、多くの選手たちがフィニッシュ地点まで走ってくれ、またブースエリアでサインに応じてくれたりして、ファンたちとの交流を大いに楽しんだようだ。
ある選手はこんなことを言っていた。「欧州のレースだと何かちょうだいって言われるんだけど、ジャパンカップはファンたちがプレゼントをくれるんだ。こんな国、他にないよ。本当に嬉しい」。選手たちもそんな気持ちからのファンサービスのようだ。少し肌寒かったものの、フリーランは今年も心が暖かくなるライドイベントだった。
スプリントでクーン・デコルトに競り勝つキッズ photo:Makoto.AYANO
コンタドールをリスペクトした銃を撃つポーズでフィニッシュ photo:Satoru Kato
仲間全員でフリーランを終える photo:Satoru Kato
チーム・ロットNL・ユンボのメンバーも記念撮影に応じてくれる
プロ選手との記念撮影は一生の思い出となるだろう
photo&text:Makoto.AYANO
photo:Yoshiyuki.Ugajin、Satoru.Kato
昨夜のチームプレゼンテーションで幕が開けたジャパンカップサイクルロードレース。朝9時に森林公園をスタートするのが毎年恒例のオープニング・フリーランだ。上空は厚い雲に覆われ、天気予報はこの時間帯にかなりの大雨が降ると伝えていた。
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幸いなのは気温がそれほど冷え込まないこと。そして荒れるとの予報に反して雨の降りは少なく、予想に反して軽い雨のなか9時のスタートを迎えた。
オープニング・フリーランでは、ジャパンカップサイクルロードレースの森林公園周回コース1周(10.3km)する。ところで今年のフリーランはスタート時の集まりが少々悪かった。スタートまで10分を切っても、トレック・セガフレード、BMCレーシング・チーム、キャノンデール・ドラパック、チーム・ロットNL・ユンボの4つのワールドツアーチーム、NIPPO・ヴィーニファンティーニ、アタッキ・チーム・グスト、チーム ノボ ノルディスクらのプロコンチネンタルコンチームの姿がスタートに見当たらなかった。
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5分前になってぞくぞくと選手たちがスタートに向い、並んだ。トレック・セガフレードの選手の中にはアルベルト・コンタドールは居ない。が、トレックブースを訪れればサインにせっせと応じるコンタドールの姿。欧州のレースでも常にそばに居るハシントさんが付き人となって傘を差している。
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フリーランのほうはスタートしていった。走りはしないがファンサービスに一生懸命のコンタドール。日本のファンの歓迎ぶりが嬉しいと昨日話していたことに応えるようにせっせとサインをこなす。その姿をまじまじと見つめて「コンタドールって顔小さっ」と本音の感想を漏らすファンも(そのとおり、コンタドールは驚くほど小顔である)。
古賀志林道の登りでは運が良ければ選手たちにプッシュしてもらえる。そして今回元気が良かったのは昨年も走ったというキッズ2人。ふたりとも昨年も走っていたが、今年は先頭グループで帰ってきて、プロ選手たちとゴールスプリント! クーン・デコルト(トレック・セガフレード)やブラム・ヴェルテン(BMCレーシング・チーム)はキッズライダーと競り合いながらもゴール前では負け、花を持たせてくれるのが嬉しい。
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雨は幸い小雨のまま1周のフリーランを終えた。田野町交差点から直接ホテルに帰ってしまうチームも中にはいるものの、多くの選手たちがフィニッシュ地点まで走ってくれ、またブースエリアでサインに応じてくれたりして、ファンたちとの交流を大いに楽しんだようだ。
ある選手はこんなことを言っていた。「欧州のレースだと何かちょうだいって言われるんだけど、ジャパンカップはファンたちがプレゼントをくれるんだ。こんな国、他にないよ。本当に嬉しい」。選手たちもそんな気持ちからのファンサービスのようだ。少し肌寒かったものの、フリーランは今年も心が暖かくなるライドイベントだった。
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photo:Yoshiyuki.Ugajin、Satoru.Kato