アタックと吸収を繰り返し、目まぐるしく変わるレース展開。そして最後は例年通り少数によるスプリント勝負へ。イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)を下して勝利を飾った。
これ以上無いほどの天候に恵まれた10月21日(日)、宇都宮市森林公園で2012ジャパンカップが開催された。最高気温は23℃と半袖でも十分に過ごすことができるほど。アジア最高峰のワンデーレースの開催を天気も祝福してくれた。例年よりも多くの観客が詰めかけた森林公園。68人の選手たちが出走サインを終え、10時ちょうどにスタートの号砲が鳴らされると、観客の興奮とボルテージは一気に最高潮に達した。
スタート後にいち早くアタックを掛けたのはバジェットフォークリフツの選手。しかしこれは決まらず、細かいアタックと吸収を繰り返しながら集団は最初の古賀志林道の上りをこなしていく。そして上りの終盤からダウンヒルに掛けて、4人が集団から僅かな差を付けることに成功する。
逃げたのは内間康平・中根英登(チームNIPPO)、六峰亘(日本ナショナルチーム)、井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)。ここには下った先の平坦区間で福島晋一(日本ナショナルチーム)、初山翔(宇都宮ブリッツェン)、阿部崇之(シマノレーシング)が、そして少し時間を空けて小森亮平(チームNIPPO)が合流し、8名の逃げグループが形成された。
チームNIPPOが3人を逃げ集団に送り込んだことを警戒するメイン集団は急激なペースダウンを行わず、様子を伺いながら徐々に先頭とのタイム差を広げていく格好に。最終的にタイム差は2分半から3分の間で落ち着きをみせる。
若手からベテランまで、全て日本人選手で構成された逃げグループに対し集団をコントロールするのはUCIプロツアーチーム勢。定石通り各チームアシストを1名ずつ出し合い、集団のペースを一定に保ち続ける。リクイガス・キャノンデールはユライ・サガン(スロバキア)、オリカ・グリーンエッジはジュリアン・ディーン(ニュージーランド)、ガーミン・シャープはトーマス・スカリー(ニュージーランド)がその役を担った。
レース状況が落ち着きを見せた3周回目、最初の山岳賞をめがけ古賀志では激しいバトルが繰り広げられた。2年連続の山岳賞を獲りたい初山と中根が競り合った末、中根が先着し、国内最強チームとしての威信を示す。
逃げグループが快調にローテーションを繰り返してペースを刻むその一方、集団後方ではケガの状態が思わしくないダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がバイクを降りリタイア。
先頭グループとメイン集団のタイム差は、5周目突入段階で2分30秒をマーク。以降もタイム差を固定したまま淡々とレースは進行していく。先頭集団は6周目に設定された山岳賞を目指して古賀志林道へ。
山岳賞を争ったのは、先ほどと同じく初山と中根。古賀志の中盤からサイドバイサイドの熾烈な争いを演じたが、キレのあるスプリントを披露したのはまたもや中根。3周回目に続く山岳賞の獲得に成功する。このペースアップにより、先頭からは六峰が脱落した。
この周回から、メイン集団にもにわかに動きが発生。ルーク・デーヴィソン(オーストラリア、バジェットフォークリフツ)が単独で抜け出し先頭集団を追い上げる動きを見せたが、次なる7周目で吸収。2回の山岳賞を獲得した中根も先頭から遅れた。
レースも終盤に入り始めた8周目、集団のペースアップにより遂にレースの均衡が破られる。一列棒状で平坦区間でハイペースを刻むとタイム差は一気に縮小。ここからレースは例年通りのスピーディーな展開へ。
8周回を完了し、ここに至るまでに先頭グループの人数は井上と内間の2名にまで縮小。9周目の古賀志林道で内間も遅れし、先頭は井上1人となる。急激に追い上げる集団を背後に上りをこなし、3回目の山岳賞の獲得に成功。先の下りでは内間が合流し先頭は再び2名に。
この古賀志ではメイン集団も大きくバラけ、下りをこなした先での人数は14名ほど。この動きの中で先頭2名は吸収された。イヴァン・バッソ(イタリア)がやや遅れたリクイガス・キャノンデール勢は後方を待つ姿勢を見せるが、これを嫌うライアン・ロス(カナダ、スパイダーテック・パワードバイC10)のアタックをきっかけに更に人数の絞り込みが行われた。
新たに形成された先頭集団に入ったのは、平塚吉光(シマノレーシング)、サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、ヤロスラフ・マリチャ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)、クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)ジュリアン・アレドンド(コロンビア、チームNIPPO)ら9名。
そしてこの周の鶴カントリークラブの上りではアレドンドのアタックが成功し、独走で10周目に突入。次いで追走グループ、さらに1分弱の間隔を開けた第2追走からは、宮澤崇史のアシストを受けたラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)がアタックして先行メンバーを単独追っていく。
ダウンヒルの先の平坦区間から田野交差点先の上りにかけて、先頭から第3追走集団までが再びまとまったことで、ここからさらなるカウンターアタックが発生。アレドンド、クラーク、マイカ、バッソ、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)らが先頭集団を形成した。後続はローテーションが回らず追うことができない。
そして最終周回の鐘が鳴らされ、最後の古賀志林道へ。ここでマイカがアタックを掛けるも決まらない。そして頂上付近、マーティンの渾身のアタックが決まり、後続を数秒引き離して下りへと突入した。
このマーティンを追走したのは、マイカ、バッソ、アレドンドの3名。ひとり逃げるマーティンだったが、平坦区間ではバッソを中心に追い上げる追走グループを引き離すことができず、田野交差点前で吸収。ここから4名はゴールスプリントの体制へと移行していく。
互いを見合う牽制から、グループをリードするのはマーティン。番手にはバッソがつける。4名はそのままの体勢でラスト300mを通過。その先から先頭のマーティンが腰を上げた。
僅かな上り勾配のポイントからスプリントを開始したマーティン。先頭を維持したままストレートに突入してくるが、右側から猛烈に並びかけるのはバッソ。ゴール30m前でマーティンを追い抜くと、歓喜の表情でガッツポーズを繰り出した。
「自分自身でも驚く勝利だ」後にそう語るバッソ。出場停止処分が明けてレースに復帰した後に初めて走ったジャパンカップから4年越しの勝利を達成した。3位はマイカ、4位はアレドンド。清水都貴がアジア人最高位となる6位に入った。
バッソはゴールするやいなや自らステージへと駆け上がり、マイクを持って日本のファンたちに向けて喜びを語りはじめた。
「ジャパンカップで勝つことができて本当に嬉しい。このチーム、リクイガスの名で走る最後のレースだから、どうしても勝ちたかった。最後の3周ほどは本当に厳しいレース状況で、勝負どころで後ろのグループに取り残されてしまった。でもペーター(サガン)が献身的にアシストをこなしてくれて、決定的な動きが生まれる前に先頭へと追いつくことができた。それが一番のキーポイントだよ。」
来季はキャノンデール・プロサイクリングと名を変えるチームは、「リクイガス」としての最後のレースでの勝利。後に自身のtwitterにて、「宇都宮。四年前に全てが始まったのと同じ地で、偉大な一章が終わる。さようなら、そしてありがとう、リクイガス」 と語った。
最終的にこの日の観客動員数は78,000人。クリテリウムの38,000人とあわせ両日で116,000人が2日間にわたって繰り広げられたドラマの証言者となった。
来季はキャノンデール・プロサイクリングと名を変えるチームは、「リクイガス」としての最後のレースでの勝利。後に自身のtwitterにて、「宇都宮。四年前に全てが始まったのと同じ地で、偉大な一章が終わる。さようなら、そしてありがとう、リクイガス」 と語った。
ゴールシーンと表彰式(cyclowired.jp提供)
ジャパンカップ2012結果
1位 イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 4h1′58″
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
3位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
4位 ジュリアンデビッド・アレドンド(コロンビア、チームNIPPO)
5位 クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) +46″
6位 清水都貴(チームブリヂストン・アンカー) +59″
7位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
8位 クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)+1′38″
9位 畑中勇介(シマノレーシング) +1′39″
10位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
山岳賞
3周目 中根英登(チームNIPPO)
6周目 中根英登(チームNIPPO)
9周目 井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)
アジア最優秀選手賞
清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)
U23最優秀選手賞
ルイスレムス・ダヴィラ(メキシコ、ジェリーベリーサイクリング)
text:So.Isobe
photo:Kei Tsuji,MakotoAYANO(シクロワイアード)
これ以上無いほどの天候に恵まれた10月21日(日)、宇都宮市森林公園で2012ジャパンカップが開催された。最高気温は23℃と半袖でも十分に過ごすことができるほど。アジア最高峰のワンデーレースの開催を天気も祝福してくれた。例年よりも多くの観客が詰めかけた森林公園。68人の選手たちが出走サインを終え、10時ちょうどにスタートの号砲が鳴らされると、観客の興奮とボルテージは一気に最高潮に達した。
スタート後にいち早くアタックを掛けたのはバジェットフォークリフツの選手。しかしこれは決まらず、細かいアタックと吸収を繰り返しながら集団は最初の古賀志林道の上りをこなしていく。そして上りの終盤からダウンヒルに掛けて、4人が集団から僅かな差を付けることに成功する。
逃げたのは内間康平・中根英登(チームNIPPO)、六峰亘(日本ナショナルチーム)、井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)。ここには下った先の平坦区間で福島晋一(日本ナショナルチーム)、初山翔(宇都宮ブリッツェン)、阿部崇之(シマノレーシング)が、そして少し時間を空けて小森亮平(チームNIPPO)が合流し、8名の逃げグループが形成された。
チームNIPPOが3人を逃げ集団に送り込んだことを警戒するメイン集団は急激なペースダウンを行わず、様子を伺いながら徐々に先頭とのタイム差を広げていく格好に。最終的にタイム差は2分半から3分の間で落ち着きをみせる。
若手からベテランまで、全て日本人選手で構成された逃げグループに対し集団をコントロールするのはUCIプロツアーチーム勢。定石通り各チームアシストを1名ずつ出し合い、集団のペースを一定に保ち続ける。リクイガス・キャノンデールはユライ・サガン(スロバキア)、オリカ・グリーンエッジはジュリアン・ディーン(ニュージーランド)、ガーミン・シャープはトーマス・スカリー(ニュージーランド)がその役を担った。
レース状況が落ち着きを見せた3周回目、最初の山岳賞をめがけ古賀志では激しいバトルが繰り広げられた。2年連続の山岳賞を獲りたい初山と中根が競り合った末、中根が先着し、国内最強チームとしての威信を示す。
逃げグループが快調にローテーションを繰り返してペースを刻むその一方、集団後方ではケガの状態が思わしくないダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がバイクを降りリタイア。
先頭グループとメイン集団のタイム差は、5周目突入段階で2分30秒をマーク。以降もタイム差を固定したまま淡々とレースは進行していく。先頭集団は6周目に設定された山岳賞を目指して古賀志林道へ。
山岳賞を争ったのは、先ほどと同じく初山と中根。古賀志の中盤からサイドバイサイドの熾烈な争いを演じたが、キレのあるスプリントを披露したのはまたもや中根。3周回目に続く山岳賞の獲得に成功する。このペースアップにより、先頭からは六峰が脱落した。
この周回から、メイン集団にもにわかに動きが発生。ルーク・デーヴィソン(オーストラリア、バジェットフォークリフツ)が単独で抜け出し先頭集団を追い上げる動きを見せたが、次なる7周目で吸収。2回の山岳賞を獲得した中根も先頭から遅れた。
レースも終盤に入り始めた8周目、集団のペースアップにより遂にレースの均衡が破られる。一列棒状で平坦区間でハイペースを刻むとタイム差は一気に縮小。ここからレースは例年通りのスピーディーな展開へ。
8周回を完了し、ここに至るまでに先頭グループの人数は井上と内間の2名にまで縮小。9周目の古賀志林道で内間も遅れし、先頭は井上1人となる。急激に追い上げる集団を背後に上りをこなし、3回目の山岳賞の獲得に成功。先の下りでは内間が合流し先頭は再び2名に。
この古賀志ではメイン集団も大きくバラけ、下りをこなした先での人数は14名ほど。この動きの中で先頭2名は吸収された。イヴァン・バッソ(イタリア)がやや遅れたリクイガス・キャノンデール勢は後方を待つ姿勢を見せるが、これを嫌うライアン・ロス(カナダ、スパイダーテック・パワードバイC10)のアタックをきっかけに更に人数の絞り込みが行われた。
新たに形成された先頭集団に入ったのは、平塚吉光(シマノレーシング)、サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、ヤロスラフ・マリチャ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)、クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)ジュリアン・アレドンド(コロンビア、チームNIPPO)ら9名。
そしてこの周の鶴カントリークラブの上りではアレドンドのアタックが成功し、独走で10周目に突入。次いで追走グループ、さらに1分弱の間隔を開けた第2追走からは、宮澤崇史のアシストを受けたラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)がアタックして先行メンバーを単独追っていく。
ダウンヒルの先の平坦区間から田野交差点先の上りにかけて、先頭から第3追走集団までが再びまとまったことで、ここからさらなるカウンターアタックが発生。アレドンド、クラーク、マイカ、バッソ、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)らが先頭集団を形成した。後続はローテーションが回らず追うことができない。
そして最終周回の鐘が鳴らされ、最後の古賀志林道へ。ここでマイカがアタックを掛けるも決まらない。そして頂上付近、マーティンの渾身のアタックが決まり、後続を数秒引き離して下りへと突入した。
このマーティンを追走したのは、マイカ、バッソ、アレドンドの3名。ひとり逃げるマーティンだったが、平坦区間ではバッソを中心に追い上げる追走グループを引き離すことができず、田野交差点前で吸収。ここから4名はゴールスプリントの体制へと移行していく。
互いを見合う牽制から、グループをリードするのはマーティン。番手にはバッソがつける。4名はそのままの体勢でラスト300mを通過。その先から先頭のマーティンが腰を上げた。
僅かな上り勾配のポイントからスプリントを開始したマーティン。先頭を維持したままストレートに突入してくるが、右側から猛烈に並びかけるのはバッソ。ゴール30m前でマーティンを追い抜くと、歓喜の表情でガッツポーズを繰り出した。
「自分自身でも驚く勝利だ」後にそう語るバッソ。出場停止処分が明けてレースに復帰した後に初めて走ったジャパンカップから4年越しの勝利を達成した。3位はマイカ、4位はアレドンド。清水都貴がアジア人最高位となる6位に入った。
バッソはゴールするやいなや自らステージへと駆け上がり、マイクを持って日本のファンたちに向けて喜びを語りはじめた。
「ジャパンカップで勝つことができて本当に嬉しい。このチーム、リクイガスの名で走る最後のレースだから、どうしても勝ちたかった。最後の3周ほどは本当に厳しいレース状況で、勝負どころで後ろのグループに取り残されてしまった。でもペーター(サガン)が献身的にアシストをこなしてくれて、決定的な動きが生まれる前に先頭へと追いつくことができた。それが一番のキーポイントだよ。」
来季はキャノンデール・プロサイクリングと名を変えるチームは、「リクイガス」としての最後のレースでの勝利。後に自身のtwitterにて、「宇都宮。四年前に全てが始まったのと同じ地で、偉大な一章が終わる。さようなら、そしてありがとう、リクイガス」 と語った。
最終的にこの日の観客動員数は78,000人。クリテリウムの38,000人とあわせ両日で116,000人が2日間にわたって繰り広げられたドラマの証言者となった。
来季はキャノンデール・プロサイクリングと名を変えるチームは、「リクイガス」としての最後のレースでの勝利。後に自身のtwitterにて、「宇都宮。四年前に全てが始まったのと同じ地で、偉大な一章が終わる。さようなら、そしてありがとう、リクイガス」 と語った。
ゴールシーンと表彰式(cyclowired.jp提供)
ジャパンカップ2012結果
1位 イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 4h1′58″
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)
3位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソバンク・ティンコフバンク)
4位 ジュリアンデビッド・アレドンド(コロンビア、チームNIPPO)
5位 クリスティアン・メイヤー(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) +46″
6位 清水都貴(チームブリヂストン・アンカー) +59″
7位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
8位 クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)+1′38″
9位 畑中勇介(シマノレーシング) +1′39″
10位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
山岳賞
3周目 中根英登(チームNIPPO)
6周目 中根英登(チームNIPPO)
9周目 井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)
アジア最優秀選手賞
清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)
U23最優秀選手賞
ルイスレムス・ダヴィラ(メキシコ、ジェリーベリーサイクリング)
text:So.Isobe
photo:Kei Tsuji,MakotoAYANO(シクロワイアード)