ジャパンカップ2日目の宇都宮市森林公園では恒例のオープンレースが開催。3周で争われた女子レースでは、大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)との一騎打ちを金子広美(イナーメ信濃山形)が制した。
今年全日本選手権への選考レースから外れたジャパンカップ女子オープンだが、男子トッププロ選手が走る本戦と同じ10.3kmコースの難易度は変わらない。過去ジャパンカップで勝利している金子広美(イナーメ信濃山形)や、元全日本王者の西加南子(LUMINARIA)、そしてホームレースに意気込むライブガーデン・ビチステンレ勢ら28名がエントリーした。
短距離レースということもあり、冷たい雨に濡れるコースでは予想通り、スタート直後の古賀志林道から絞り込みが掛かった。金子や合田祐美子(BH BIORACER)が中心となったペースアップによってKOMまでに先頭は金子、大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)、中井彩子(鹿屋体育大学)という3名になり、7名の追走集団に対して徐々にリードを稼いでいく。
「一人で逃げても捕まってしまうので、数名で逃げることを意識していた」という金子は2周目の古賀志林道で中井を千切り、大堀を従えてラスト1周へ。この時既に後方とのタイムギャップは1分にまで広がっており、優勝争いは先頭2名に絞られた。
最終周回の古賀志林道では金子が振り落としに掛かるものの、ここ数年着々と力を伸ばしつつある大堀は千切れない。互いに攻撃を仕掛け合う中でペースが落ち、追走を続ける中井と西が30秒差まで縮めたものの、逃げ切りを目指す先頭2人には最後まで届かなかった。
金子の度重なるアタックは封じられ、逆に大堀も仕掛けるが決まらない。後続との差を再び1分まで広げた2名はホームストレートでマッチスプリントを繰り広げ、番手から加速した金子が先着。2013年に続く2度目のジャパンカップ勝利を射止めた。
優勝した金子は「久々のレースでしたが、ジャパンカップを見据えて泣きながら練習を重ねてきました。鶴カントリー倶楽部の登りがなくなってからはスプリンターも生き残れるコースになったので苦手意識が少しあったんです。一人で逃げても捕まってしまうので、ある程度人数を絞りつつ逃げることを意識しました。逃げている途中は励まし合っていました。私はスプリントが苦手なのでフィニッシュラインの直前まで勝てるかどうかは分からなかったのですが、後ろが迫ってきていることもあってとにかく必死でした。勝ててよかったです」とコメント。
勝負に負けながらも、強い走りで印象を残した大堀。昨年大会は怪我明けで勝負にも加わることができなかったと言う。「最後はストレート前で前に出てしまって、金子さんを牽く形になってしまいました。経験の差が出ましたね。でも今年は去年と違って最後の坂でも遅れず、スプリントする脚もあったので良かったと感じています。自分自身はまだ大きなレースで勝てていないので、まずはどこかで一勝が欲しい」と振り返った。
西との一騎打ちを制した中井が3位表彰台を確保し、後続は合田、吉川、伊藤の順。金子と大堀の平均スピードは31.7km/hだった。
ジャパンカップ2017 女子オープンレース結果
1位 金子広美(イナーメ信濃山形) 58’21”
2位 大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)
3位 中井彩子(鹿屋体育大学) +1’05”
4位 西加南子(LUMINARIA)
5位 合田祐美子(BH BIORACER) +1’11”
6位 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) +1’46”
7位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) +1’47”
8位 石上夢乃(横浜創学館) +1’51”
9位 新川明子(ブラウブリッツェン) +1’55”
10位 谷江史帆(バルバクラブ フクイ) +1’57”
今年全日本選手権への選考レースから外れたジャパンカップ女子オープンだが、男子トッププロ選手が走る本戦と同じ10.3kmコースの難易度は変わらない。過去ジャパンカップで勝利している金子広美(イナーメ信濃山形)や、元全日本王者の西加南子(LUMINARIA)、そしてホームレースに意気込むライブガーデン・ビチステンレ勢ら28名がエントリーした。
短距離レースということもあり、冷たい雨に濡れるコースでは予想通り、スタート直後の古賀志林道から絞り込みが掛かった。金子や合田祐美子(BH BIORACER)が中心となったペースアップによってKOMまでに先頭は金子、大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)、中井彩子(鹿屋体育大学)という3名になり、7名の追走集団に対して徐々にリードを稼いでいく。
「一人で逃げても捕まってしまうので、数名で逃げることを意識していた」という金子は2周目の古賀志林道で中井を千切り、大堀を従えてラスト1周へ。この時既に後方とのタイムギャップは1分にまで広がっており、優勝争いは先頭2名に絞られた。
最終周回の古賀志林道では金子が振り落としに掛かるものの、ここ数年着々と力を伸ばしつつある大堀は千切れない。互いに攻撃を仕掛け合う中でペースが落ち、追走を続ける中井と西が30秒差まで縮めたものの、逃げ切りを目指す先頭2人には最後まで届かなかった。
金子の度重なるアタックは封じられ、逆に大堀も仕掛けるが決まらない。後続との差を再び1分まで広げた2名はホームストレートでマッチスプリントを繰り広げ、番手から加速した金子が先着。2013年に続く2度目のジャパンカップ勝利を射止めた。
優勝した金子は「久々のレースでしたが、ジャパンカップを見据えて泣きながら練習を重ねてきました。鶴カントリー倶楽部の登りがなくなってからはスプリンターも生き残れるコースになったので苦手意識が少しあったんです。一人で逃げても捕まってしまうので、ある程度人数を絞りつつ逃げることを意識しました。逃げている途中は励まし合っていました。私はスプリントが苦手なのでフィニッシュラインの直前まで勝てるかどうかは分からなかったのですが、後ろが迫ってきていることもあってとにかく必死でした。勝ててよかったです」とコメント。
勝負に負けながらも、強い走りで印象を残した大堀。昨年大会は怪我明けで勝負にも加わることができなかったと言う。「最後はストレート前で前に出てしまって、金子さんを牽く形になってしまいました。経験の差が出ましたね。でも今年は去年と違って最後の坂でも遅れず、スプリントする脚もあったので良かったと感じています。自分自身はまだ大きなレースで勝てていないので、まずはどこかで一勝が欲しい」と振り返った。
西との一騎打ちを制した中井が3位表彰台を確保し、後続は合田、吉川、伊藤の順。金子と大堀の平均スピードは31.7km/hだった。
ジャパンカップ2017 女子オープンレース結果
1位 金子広美(イナーメ信濃山形) 58’21”
2位 大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)
3位 中井彩子(鹿屋体育大学) +1’05”
4位 西加南子(LUMINARIA)
5位 合田祐美子(BH BIORACER) +1’11”
6位 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) +1’46”
7位 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) +1’47”
8位 石上夢乃(横浜創学館) +1’51”
9位 新川明子(ブラウブリッツェン) +1’55”
10位 谷江史帆(バルバクラブ フクイ) +1’57”