週末に向けて熱気が高まる宇都宮市内において、ジャパンカップの第1プログラムであるチームプレゼンテーションが開催されました。オリオンスクエアに集結した各チームをフォトレポートで紹介しましょう。まずは国内チームから。海外チーム編はこちら。
日本ナショナルチーム
チームプレゼンテーションのトップバッターを務めたのは、期待の若手選手を中心に構成された日本ナショナルチーム。石上優大と松田祥位のおおいたアーバンクラシック優勝コンビを筆頭に、ツール・ド・ラブニールや世界選手権などを戦ってきたU23ナショナルチームはチームワークも抜群です。明日誕生日ということでおめでとうコールを受けていた石上は「毎年厳しいレースですが、今までないほど調子を整えて来たので成績を狙っていきたいですね」と語りました。
宇都宮ブリッツェン
2番目に登場したのが毎年宇都宮大通りを、そして古賀志林道を赤く染め上げる宇都宮ブリッツェン。清水監督や選手たちが登場した瞬間、会場ボルテージはいきなり最高潮に達しました。
チームの歴史上初めてジャパンカップ専用のスペシャルジャージを製作し、バイクのバーテープも赤で統一したブリッツェン。昨年は中盤で総攻撃を仕掛けてレースを動かし、雨澤毅明が3位に入るなど活躍した地元チームには高い期待がかかります。今年Jプロツアーで勝利を重ねた増田成幸は「やっぱり地元レースですから並々ならぬ気配は入っています。良いレースを見せたいですね」と意気込みました。
那須ブラーゼン
栃木県第2の地元密着チームとして高い人気を誇るブラーゼンは3番目に登場。下島将輝ら若いメンバーは、チーム名の語源でもある風をここジャパンカップで巻き起こしてくれるでしょうか?クリテリウムは下島、ロードレースでは岸崇仁、柴田雅之、吉田悠人が世界の強豪に挑みます。
シマノレーシング
チームリーダーの入部正太朗がツアー・オブ・タイランドやツール・ド・熊野でステージ優勝を挙げ、直近のおおいたクリテリウムでも黒枝咲哉が地元優勝を飾るなど、ここ近年勝利数を重ねて来ているシマノレーシングは4年ぶりのジャパンカップ出場となります。
野寺監督は「チームメンバーを若手にシフトしてから結果が出ませんでしたが、今季一気に成長をみせています。久しぶりに出場するモチベーションをぶつけたい」とコメント。入部も「今年はマジでいきます」と意気込んだ。
チームブリヂストンサイクリング
大久保陣の華麗なバイクパフォーマンスで入場したチームブリヂストンサイクリング。チームは今年から新体制となっており、「一時はロード活動なくなるんじゃないかと言われていましたが、こんな大舞台に帰って来ることができて嬉しく思っています」とは六峰監督。
クリテリウムでエースを担うのはロード・トラックと種目問わず勝利を量産し、Jプロツアーのルビーレッドジャージを確定させた窪木一茂で、日曜日は全日本選手権でも積極的な走りを見せた石橋学が担います。2016年までブリッツェンに所属し宇都宮在住を拠点にする大久保は「ホームレースですからチーム一丸となって戦いたい」と語り大歓声を受けました。
マトリックスパワータグ
トリックスパワータグのプレゼンテーションは、毎年お馴染み安原監督の怒涛のトークとフルメンバー出演のコントで全くレースに関して話題が及ばず。会場を笑いの渦に巻き込んだ同チームだが、その魅力はもちろん漫才だけではありません。
ホセ・ビセンテとアイラン・フェルナンデスのスペインコンビを筆頭に、元全日本王者で2011年大会では3位に入っている佐野淳哉、安原大貴、向川尚樹など、一人メンバーが少ないにも関わらずそのチーム力は国内チーム屈指と言えるでしょう。
チーム右京
チーム右京で大歓声を浴びていたのは、持ち前のフレンドリーさとツアー・オブ・ジャパンを制した高い総合力を兼ね備えるオスカル・プジョル(スペイン)でした。トップチームを渡り歩いて来たプジョルにとっては今回が引退レースであり「最後のレースとして絶対ジャパンカップに戻ってこなきゃいけなかった。たくさんのファンがいる前で最後のレースを走りたかったからね」と語りました。
ベンジャミ・プラデス(スペイン)は昨年2位の借りを返すべく、表彰台の頂点を虎視眈々と狙っているでしょう。土曜日のクリテリウムを狙うのは元ガーミン・シャープのレイモンド・クレダー(オランダ)。クレダーはツール・ド・とちぎなど今シーズンのUCIレースで3勝を飾っており、その走りに注目です。
前全日本王者の畑中勇介は「登りに強い選手ばかりを集めてきました。自分自身も何度も上位入賞していますし、引退レースのプジョルも非常に気合が入っています。自分はジャパンカップに憧れてこの世界に入っていますし良い走りをしたいですね」とコメントしました。
キナンサイクリングチーム
最後の国内チームとして紹介されたキナンサイクリングチームは、全日本王者の山本元喜や、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝マルコス・ガルシア(スペイン)、全日本3位の新城雄大、トマ・ルバ(フランス)など屈指の総合力が自慢。石田監督は「TOJと全日本選手権と獲った勢いのままジャパンカップを獲りたい」、山本元喜は「全日本チャンピオンジャージに恥ずかしくない走りをしたい」と語りました。
クリテリウム・スペシャル・ライダーズ
毎年おなじみの「クリテリウム・スペシャル・ライダーズ」には今年も豪華選手が集結しています。2007年のジャパンカップ覇者マヌエル・モーリ(イタリア)、宇都宮ブリッツェンのメンバーとしてシクロクロスを走る小坂光、ホビーレーサーの代表として国内屈指のスピードレースに挑む2015年の全日本TT王者中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、昨年競輪選手として史上初の完走を成し遂げた渡邉正光などが揃いました。
「何よりもジャパンカップに招待してもらって、みんなの顔を見られるのが嬉しい。ジャパンカップで勝って以来の15年日本は特別な存在なんだ。明日は今までとは違う立場での挑戦となるけれど、強敵はトレック・セガフレードになるだろう。彼らに挑んでいきたいと思う」とモーリはコメントしました。
text:So Isobe
photo:Satoru Kato
日本ナショナルチーム
チームプレゼンテーションのトップバッターを務めたのは、期待の若手選手を中心に構成された日本ナショナルチーム。石上優大と松田祥位のおおいたアーバンクラシック優勝コンビを筆頭に、ツール・ド・ラブニールや世界選手権などを戦ってきたU23ナショナルチームはチームワークも抜群です。明日誕生日ということでおめでとうコールを受けていた石上は「毎年厳しいレースですが、今までないほど調子を整えて来たので成績を狙っていきたいですね」と語りました。
宇都宮ブリッツェン
2番目に登場したのが毎年宇都宮大通りを、そして古賀志林道を赤く染め上げる宇都宮ブリッツェン。清水監督や選手たちが登場した瞬間、会場ボルテージはいきなり最高潮に達しました。
チームの歴史上初めてジャパンカップ専用のスペシャルジャージを製作し、バイクのバーテープも赤で統一したブリッツェン。昨年は中盤で総攻撃を仕掛けてレースを動かし、雨澤毅明が3位に入るなど活躍した地元チームには高い期待がかかります。今年Jプロツアーで勝利を重ねた増田成幸は「やっぱり地元レースですから並々ならぬ気配は入っています。良いレースを見せたいですね」と意気込みました。
那須ブラーゼン
栃木県第2の地元密着チームとして高い人気を誇るブラーゼンは3番目に登場。下島将輝ら若いメンバーは、チーム名の語源でもある風をここジャパンカップで巻き起こしてくれるでしょうか?クリテリウムは下島、ロードレースでは岸崇仁、柴田雅之、吉田悠人が世界の強豪に挑みます。
シマノレーシング
チームリーダーの入部正太朗がツアー・オブ・タイランドやツール・ド・熊野でステージ優勝を挙げ、直近のおおいたクリテリウムでも黒枝咲哉が地元優勝を飾るなど、ここ近年勝利数を重ねて来ているシマノレーシングは4年ぶりのジャパンカップ出場となります。
野寺監督は「チームメンバーを若手にシフトしてから結果が出ませんでしたが、今季一気に成長をみせています。久しぶりに出場するモチベーションをぶつけたい」とコメント。入部も「今年はマジでいきます」と意気込んだ。
チームブリヂストンサイクリング
大久保陣の華麗なバイクパフォーマンスで入場したチームブリヂストンサイクリング。チームは今年から新体制となっており、「一時はロード活動なくなるんじゃないかと言われていましたが、こんな大舞台に帰って来ることができて嬉しく思っています」とは六峰監督。
クリテリウムでエースを担うのはロード・トラックと種目問わず勝利を量産し、Jプロツアーのルビーレッドジャージを確定させた窪木一茂で、日曜日は全日本選手権でも積極的な走りを見せた石橋学が担います。2016年までブリッツェンに所属し宇都宮在住を拠点にする大久保は「ホームレースですからチーム一丸となって戦いたい」と語り大歓声を受けました。
マトリックスパワータグ
トリックスパワータグのプレゼンテーションは、毎年お馴染み安原監督の怒涛のトークとフルメンバー出演のコントで全くレースに関して話題が及ばず。会場を笑いの渦に巻き込んだ同チームだが、その魅力はもちろん漫才だけではありません。
ホセ・ビセンテとアイラン・フェルナンデスのスペインコンビを筆頭に、元全日本王者で2011年大会では3位に入っている佐野淳哉、安原大貴、向川尚樹など、一人メンバーが少ないにも関わらずそのチーム力は国内チーム屈指と言えるでしょう。
チーム右京
チーム右京で大歓声を浴びていたのは、持ち前のフレンドリーさとツアー・オブ・ジャパンを制した高い総合力を兼ね備えるオスカル・プジョル(スペイン)でした。トップチームを渡り歩いて来たプジョルにとっては今回が引退レースであり「最後のレースとして絶対ジャパンカップに戻ってこなきゃいけなかった。たくさんのファンがいる前で最後のレースを走りたかったからね」と語りました。
ベンジャミ・プラデス(スペイン)は昨年2位の借りを返すべく、表彰台の頂点を虎視眈々と狙っているでしょう。土曜日のクリテリウムを狙うのは元ガーミン・シャープのレイモンド・クレダー(オランダ)。クレダーはツール・ド・とちぎなど今シーズンのUCIレースで3勝を飾っており、その走りに注目です。
前全日本王者の畑中勇介は「登りに強い選手ばかりを集めてきました。自分自身も何度も上位入賞していますし、引退レースのプジョルも非常に気合が入っています。自分はジャパンカップに憧れてこの世界に入っていますし良い走りをしたいですね」とコメントしました。
キナンサイクリングチーム
最後の国内チームとして紹介されたキナンサイクリングチームは、全日本王者の山本元喜や、ツアー・オブ・ジャパン総合優勝マルコス・ガルシア(スペイン)、全日本3位の新城雄大、トマ・ルバ(フランス)など屈指の総合力が自慢。石田監督は「TOJと全日本選手権と獲った勢いのままジャパンカップを獲りたい」、山本元喜は「全日本チャンピオンジャージに恥ずかしくない走りをしたい」と語りました。
クリテリウム・スペシャル・ライダーズ
毎年おなじみの「クリテリウム・スペシャル・ライダーズ」には今年も豪華選手が集結しています。2007年のジャパンカップ覇者マヌエル・モーリ(イタリア)、宇都宮ブリッツェンのメンバーとしてシクロクロスを走る小坂光、ホビーレーサーの代表として国内屈指のスピードレースに挑む2015年の全日本TT王者中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、昨年競輪選手として史上初の完走を成し遂げた渡邉正光などが揃いました。
「何よりもジャパンカップに招待してもらって、みんなの顔を見られるのが嬉しい。ジャパンカップで勝って以来の15年日本は特別な存在なんだ。明日は今までとは違う立場での挑戦となるけれど、強敵はトレック・セガフレードになるだろう。彼らに挑んでいきたいと思う」とモーリはコメントしました。
text:So Isobe
photo:Satoru Kato