土曜日の朝は恒例のフリーラン。来日したプロ選手とファンが一緒に交流しながらジャパンカップコースを1周走るイベントだ。憧れの選手と肩を並べて写真を撮ってもらえば一生の記念になる。
10月13日土曜日の第1プログラム、朝9時から始まるのがオープニング・フリーランだ。プロ選手たちは時差ボケもある状態だが、早起きして古賀志林道へと集まってくれる。このイベントの趣旨は海外プロ選手と日本のファンの交流。自分の自転車に乗ることができるファンならこれに参加するだけで憧れの選手と肩を並べて走るという夢のような時間を過ごせる。
ただしコースはジャパンカップの実際のレースコース。たった一周とはいえ、いきなり始まるのが古賀志林道の急坂区間だ。選手たちは今までにないほどの多くの選手数が集まり、おそらく最多参加数だっただろう。
昨年は新型コロナ感染防止対策としてバブル形式が採用されたためプロ選手の参加は無く、だがしかし別府史之さんが登場してくれたお陰で楽しいものとなった。しかし今年は平常開催に戻り、待ちきれない選手とファンが再びスタートラインに集結した。
遠慮がちな日本人だからか、なかなか選手に声をかけづらいが、選手たちもファンと交流することを目的に参加してくれているので遠慮は無用! むしろ積極的に「言ったモノ勝ち」のような状態で「Please Take a Photo Together OK?」などと、たどたどしくても英語で話しかければ選手は喜んで撮影に応じてくれる。
この日はオートバイに乗ったフォトグラファーが3人も帯同走行撮影してくれ、走りながらの選手との夢のツーショット写真をバシバシと連写してくれた。
選手たちは軽々と速く走って行ってしまうので着いていくのは難しいが、アドバイスとしてはスタートすぐに選手に声をかけて仲良くなり、「登りで背中を押してほしい」とお願いしておくこと。そのきっかけさえあれば選手も喜んで激坂で背中を押してくれる。
走りに余裕があるなら、フォトグラファーにリクエストして選手と並走する写真を撮ってもらうのがおすすめだ。何枚もこのフォトギャラリーに写っている人は相当の国際感覚とバイタリティーの強い人のはず。そう、積極的にいったほうが収穫が多いのがオープニング・フリーランなのです。
text&photo:Makoto AYANO