10月17日(木)、バーレーン・ヴィクトリアスの一行が宇都宮市役所に佐藤市長を表敬訪問。その後ライトラインに自転車と一緒に乗車し、来らっせでは餃子作りを体験しました。
他チームに先駆けて宇都宮入りしたバーレーン・ヴィクトリアスは、この日「宇都宮のことをもっと知ってもらいたい」とする大会主催者のリクエストを受け、宇都宮の魅力を楽しむ一日を過ごすことに。午前中は自転車に乗って軽く汗を流した選手たちが午後14時に向かったのは宇都宮市役所。応接室にて佐藤栄一市長と歓談を楽しみました。
昨年のジャパンカップ以来の宇都宮入りという新城幸也選手が「チームメイトたちは昨日走ってみて宇都宮の綺麗さに感心しています」と話すと、市長は「本当なら紅葉が始まっているはずが、夏が続いているみたいで、異常気象ですね」と選手たちに説明。
昨夜は宇都宮のお酒を楽しんだというフランコ・ペリツォッティ監督は、「枡酒の香りの良さと、飲み方の流儀のユニークさが大いに気に入った」と話しました。
市長からは宇都宮の地酒など特産品を贈呈。するとペリツォッティ監督からは選手全員のサイン入りジャージが市長にプレゼントされました。すぐに着用した佐藤市長は「土曜のパレードはこれを着て走ろうかな?」とご満悦。思わぬ新加入選手を囲んでの記念撮影となりました。
選手たちが次に向かったのが宇都宮駅東口から出発する宇都宮ライトレール(通称ライトライン)の乗車体験。待っていたのは15時5分発の宇都宮ジャパンカップのラッピング・トレインでした。
ちなみにライトラインの全17車両のうち、プロスポーツ関連のラッピング車両はプロバスケットボールの宇都宮ブレックス、プロサイクリングチームの宇都宮ブリッツェン、プロサッカーの栃木SC、そして宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースがあります。
6人の選手たちは自転車とともに乗車。宇都宮ライトライン(株)の協力で特別にバイクを乗せました。「自転車のまち宇都宮」として、いずれ自転車を積むことに適した車両を開発することも視野にあるなかで象徴的な事例となりました。そして終点から車庫へと特別に進み、操車場の前でラッピング車両とともに記念撮影。
選手たちが次に向かったのはラパーク宇都宮地下1Fの「来らっせ」での餃子作り体験。料理長の指導のもと、ニラや白菜、キャベツ、長ネギを刻み、生姜を摺り下ろし、豚ひき肉と混ぜ合わせ、皮に包んでいく。半月状になるよう手で摘みながら形を整えていくのは器用さが必要だが、ひときわ上手かったのが新城選手。他の選手から「ユキヤが上手いのは毎日作ってるからか?」と感嘆の声が挙がしました。
来らっせには初めて来たという新城選手は、自分でも餃子を良く作るそう。マティ・モホリッチ選手も料理好きとのことで、皮の成分である小麦粉と水の配合について料理長に細かく質問するなど、自宅でも作ってみたいという意欲満々でした。
自分で作ったぶんの餃子は料理長のほうで焼き上げてくれ、それを自分で食べるというまでが体験メニュー。意気込んで食べたヤシャ・ズッタリン選手は餃子が熱々のまま丸ごと口に入れてしまい、大慌て。しかし選手皆が自分が作ったぶんはすべて完食していました。
モホリッチ選手は「餃子はラビオリに似ていて、野菜がたっぷりでヘルシー。美味しくてとても気に入った」とのことです。
text&photo:Makoto AYANO