昨年クリテリウムをダイナミックなゴールスプリントで制した別府史之選手(トレック・セガフレード)。翌日のロードレースでもバウケ・モレマ選手が優勝し、チームは完全勝利を飾りました。今年はクリテリウムがファビアン・カンチェラーラ選手の引退レースとなるため、昨年以上に意欲的です。
別府 史之(べっぷ ふみゆき)
ジャパンカップというと、クラウディオ・キアプッチが来ていた時に僕も見に行っていたんです。その時、大人に混じってキアプッチのサインを貰いに行ったのですが、人混みに押されキアプッチからは「Chia」としか書いてもらえなかったことを覚えています(笑)。それでショックを受けたので、今は自分はファンの方にしっかりとサインしようと思っていますね。
その当時、僕は小学4、5年生でした。ワタナベレーシングという地元のクラブチームに所属していて、ジャパンカップのコースには合宿として来ていました。世界のトップ選手が日本で走ることの貴重さを実感しましたね。子供ながらに、受けた影響はとても大きなものでした。
それから時も経ち、今年は25回目の開催というメモリアルな年ですね。プロ選手としての12年間で、所属するチームでジャパンカップに出場するのは今年で5回目になります。昨年は成績を残すために戦いに来たので、自分の得意分野であるスプリントで優勝という形で結果を出すことができて良かったと思います。
僕がクリテリウムで勝った時、会場全体がひとつになれた気がしました。ライバルチームの選手からも「良かったね。感動したよ」と言ってもらえたりしたし、その場がいい雰囲気に包まれていましたね。
今年のクリテリウムはファビアン・カンチェラーラの引退レースです。元々ファビアンのスケジュールにはジャパンカップはありませんでした。しかし、ファビアンはいつも温かいメッセージを送ってくれる日本のファンの期待に応えるため、UCIのセレモニーやイル・ロンバルディアのレースをスキップして、ジャパンカップに出場します。リオ五輪の個人TTで優勝し、有終の美を飾るファビアンの引退レースは非常に貴重です。
今回からクリテリウムの周回の距離が長くなるので、シチュエーション次第でファビアンも逃げ切りを狙えるでしょう。ファビアンの右腕グレゴリー・ラスト、ベルギーの有望株ヤスパー・ストゥイフェン、バウケ・モレマも来日し、今回もトレック・セガフレードは強力なメンバーでジャパンカップに臨みます。展開次第では僕を含め誰でも優勝を狙うことができます。
以前のジャパンカップはシーズン終わりも近いのでお祭り的な要素が強かったんですけど、最近はどのチームも勝ちを狙いに来ていて、強力なメンバーを揃えてきます。トレック・セガフレードは今年ももちろん優勝を狙いますが、去年のように完全優勝することは難しいだろうとファビアン含めて感じています。しかしワールドツアーを走る選手たちの力を見せつけられればと思っています。
カンチェラーラの有終の美と再びの完全優勝を狙うジャパンカップ
別府 史之(べっぷ ふみゆき)
日本、トレック・セガフレード/2015年クリテリウム 優勝
ジャパンカップというと、クラウディオ・キアプッチが来ていた時に僕も見に行っていたんです。その時、大人に混じってキアプッチのサインを貰いに行ったのですが、人混みに押されキアプッチからは「Chia」としか書いてもらえなかったことを覚えています(笑)。それでショックを受けたので、今は自分はファンの方にしっかりとサインしようと思っていますね。
その当時、僕は小学4、5年生でした。ワタナベレーシングという地元のクラブチームに所属していて、ジャパンカップのコースには合宿として来ていました。世界のトップ選手が日本で走ることの貴重さを実感しましたね。子供ながらに、受けた影響はとても大きなものでした。
それから時も経ち、今年は25回目の開催というメモリアルな年ですね。プロ選手としての12年間で、所属するチームでジャパンカップに出場するのは今年で5回目になります。昨年は成績を残すために戦いに来たので、自分の得意分野であるスプリントで優勝という形で結果を出すことができて良かったと思います。
僕がクリテリウムで勝った時、会場全体がひとつになれた気がしました。ライバルチームの選手からも「良かったね。感動したよ」と言ってもらえたりしたし、その場がいい雰囲気に包まれていましたね。
今年のクリテリウムはファビアン・カンチェラーラの引退レースです。元々ファビアンのスケジュールにはジャパンカップはありませんでした。しかし、ファビアンはいつも温かいメッセージを送ってくれる日本のファンの期待に応えるため、UCIのセレモニーやイル・ロンバルディアのレースをスキップして、ジャパンカップに出場します。リオ五輪の個人TTで優勝し、有終の美を飾るファビアンの引退レースは非常に貴重です。
今回からクリテリウムの周回の距離が長くなるので、シチュエーション次第でファビアンも逃げ切りを狙えるでしょう。ファビアンの右腕グレゴリー・ラスト、ベルギーの有望株ヤスパー・ストゥイフェン、バウケ・モレマも来日し、今回もトレック・セガフレードは強力なメンバーでジャパンカップに臨みます。展開次第では僕を含め誰でも優勝を狙うことができます。
以前のジャパンカップはシーズン終わりも近いのでお祭り的な要素が強かったんですけど、最近はどのチームも勝ちを狙いに来ていて、強力なメンバーを揃えてきます。トレック・セガフレードは今年ももちろん優勝を狙いますが、去年のように完全優勝することは難しいだろうとファビアン含めて感じています。しかしワールドツアーを走る選手たちの力を見せつけられればと思っています。