30回記念大会となるジャパンカップが、オリオンスクエアでのチームプレゼンテーションで開幕しました。まずは国内から参戦するプレゼンテーションの模様を紹介します。
30回目の開催を迎えた今年のジャパンカップには、国内8チーム、海外11チームの計19チームが出場します。明日からのレースを前に、全チームが登壇するチームプレゼンテーションが宇都宮市の中心街にあるオリオンスクエアで開催されました。金曜日の夜にも関わらず、約4,800人の観客が集まり、後方からはステージが見えないほどの超満員となりました。
日本ナショナルチーム
留目は直前に出場したツール・ド・九州最終ステージでの落車により負傷していましたが、元気な姿を見せてくれました。彼のレースの出場は明日以降判断されるとのことでした。アジア選手権で活躍した松田祥位のスプリントが明日のクリテリウムで見られるのでしょうか?
宇都宮ブリッツェン
ホームレースとなる宇都宮ブリッツェンは、キャプテン谷順成を筆頭に、ベテラン阿部嵩之、フォン・チュンカイ(台湾)ら6名で参戦。残念ながら小野寺玲は体調不良のため出場を取りやめ、代わりに小坂光が登板します。
愛三工業レーシングチーム
スプリントに強いイメージのある愛三工業レーシングチーム。9月のJプロツアー南魚沼クリテリウムと、おおいた いこいの道クリテリウムで優勝している岡本隼は、昨年のジャパンカップロードレースで海外勢にまじって上位完走を果たしています。レースの要所で勝負に絡む動きを見せる石上優大や、2021年全日本チャンピオンの草場啓吾らと共にクリテリウム、ロードレース共に上位を目指します。
レバンテフジ静岡
チーム発足3年目にしてジャパンカップ初出場を決めたレバンテフジ静岡。自身が生まれた産婦人科がオリオンスクエア近くという地元出身の床井亮太には大きな声援が飛びました。モンゴルチャンピオンのマラル=エルデン・バトムンクを中心に、初のビックレースに挑みます。
ヴィクトワール広島
宇都宮ブリッツェン発足当時のメンバーだった中山卓士監督が、チームを率いて宇都宮に戻ってきました。ベンジャミン・ダイボール、カーター・ベトルスら強力なオーストラリア人選手と、阿曽圭佑ら日本人選手の組み合わせで、初のジャパンカップを戦います。
マトリックスパワータグ
2019年以来の出場となるマトリックスパワータグ。チームプレゼンテーションの安原監督のワンマンショーも久々にお披露目されました。お約束の逆さマイクなど安原節を繰り広げるも、タイムアップで打ち切り終了となってしまいました。47歳にして今だに勝利数を伸ばしているフランシスコ・マンセボ・ペレス(スペイン)や、ギリシャチャンピオンのケルギオス・バグラス、小林海で上位を狙います。
キナンレーシングチーム
チームグッズを観客席に投げながら登場し、畑中勇介と絹代さん夫妻による進行、おおいたアーバンクラシックで優勝したライアン・カバナ(オーストラリア)の日本語披露で会場を沸かせたキナンレーシングチーム。トマ・ルバ(フランス)が欠場、ドリュー・モレ(オーストラリア)が体調不良で明日以降出場を判断となった点は気がかりですが、好調なカバナが活躍を見せてくれるでしょうか。
JCL TEAM UKYO
今年発足したJCL TEAM UKYOも初出場(従来のチーム右京とは別チーム)。大怪我から復活した増田成幸、全日本選手権2位の岡篤志、清水裕輔監督と、宇都宮にゆかりのあるメンバーの「凱旋」に大きな拍手が沸きました。来季体制の発表もされたましたが、設立初年度を締めくくるレースに期待がかかります。
text&photo:Satoru Kato